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黄色ブドウ球菌菌血症

こんにちは。まずはネットでクリニックのナースです。

黄色ブドウ球菌菌血症の死亡率、女性で高いと2024/03/08の時事メディカルで話題となっていました。

黄色ブドウ球菌菌血症は細菌性血流感染による死亡の主な原因だ。SAB患者の死亡リスク上昇と関連する因子としては、高齢、感染性心内膜炎、血液透析依存、持続性感染などが知られている。

黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)感染症は、多くの一般的なブドウ球菌の中で最も危険とされています。
このグラム陽性の球状細菌(球菌)は、皮膚感染症を引き起こすだけでなく、肺炎、心臓弁の感染症、骨の感染症を引き起こすこともあります。
感染は、感染者と直接接触したり、汚染された物を使用したり、くしゃみやせきによって飛び散った飛沫を吸引することで広がります。
皮膚の感染症が一般的ですが、血流を介して広がり、離れた臓器に感染することもあります。感染部位には水疱、膿瘍、発赤と腫れが見られます。
診断は、皮膚の外観や感染部位のサンプルに含まれる細菌が特定されることに基づいて行われます。
感染の拡大を予防するために、手を十分に洗うことが重要です。感染を起こした菌株に効果的な抗菌薬を選択します。

また、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症は、通常の抗菌薬が効きにくい特徴を持つ黄色ブドウ球菌の一種です。
MRSA感染症は、感染源除去と適切な治療により予後が大きく異なることが知られています。

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、特定の菌によって引き起こされる感染症です。この菌は通常の抗生物質に対して耐性を持ち、治療が難しいことで知られています。

以下はMRSAについての詳細です。

MRSAとは: MRSAは「Methicillin-Resistant Staphylococcus Aureus」の頭文字で、日本語では「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」と呼ばれます。黄色ブドウ球菌は、人々の皮膚や鼻の中に普通に存在する細菌であり、通常は問題ありません。しかし、免疫力が低下するとMRSAは感染症の原因になります。MRSA感染は、化膿性感染や毒素による食中毒など、さまざまな病気を引き起こします1。

感染経路: MRSAは接触感染によってうつります。具体的には、MRSAが付着した手で他の人に触れたり、感染源となる物体(手すり、ドアノブ、介護用具など)を触ったりすることで感染します。また、MRSAは乾燥した状態でも数日から数週間生存できるため、感染源に触れてから数日後にも感染する可能性があります。

保菌者: MRSA保菌者とは、MRSAを持っているが症状が出ていない人を指します。MRSAは免疫力がしっかりしていれば病気を発症しませんが、免疫力が低下すると感染症を引き起こす可能性があります。日本では、病院内での感染が問題となっており、特に免疫力の低下した患者が多い病院では院内感染の原因となっています。

治療と予防: MRSA感染には有効な抗菌薬がいくつかありますが、免疫力が低下している場合、治るかどうかは患者本人の免疫力次第です。感染を予防するためには、適切な手洗いや感染源からの適切な隔離が重要です。

MRSAは重症化することがあり、適切な対処が必要ですが、現在は有効な治療法がありますので、過度な不安はいりません。 お気をつけください。

これらの感染症については、適切な医療情報サイトや専門家のアドバイスを参考にすることをお勧めします。何か困ったことや相談がありましたらいつでもオンライン診療でも承っております。いつでもご相談ください。

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